サーフでヒラメやマゴチが釣れて家に持ち帰って食べたときに、少し生臭く感じたり、ヒラメやマゴチの白身に血が混じっていて、釣ったばかりなのに鮮度が悪いなと思ったことはありませんか?
本記事は、せっかくサーフで釣れたヒラメやマゴチを家で美味しく食べるために、ヒラメやマゴチの鮮度をキープする方法を紹介します。
鮮度キープ方法の概要
おすすめの鮮度キープ方法は、釣りあげたヒラメやマゴチを締めて血抜きをしてから、ビニール袋に入れて砂に埋める方法です。
真夏はさすがに気温がかなり上昇するので、砂に埋める方法を少し工夫します。
その他にも鮮度をキープする方法がありますので、全て紹介します。
おすすめの鮮度キープ方法
ヒラメやマゴチを締めて血抜きする
釣った魚を家に持ち帰って美味しく食べるために、ヒラメやマゴチを締めて血抜きをします。
釣った魚を締めずに生かしておくと、狭いビニール袋の中ではストレスがかかって逆に鮮度が落ちて、ヒラメやマゴチの血が体内の身に入り込んで身が生臭くなってしまったり、美味しい成分が減ってしまい、せっかくのヒラメやマゴチが美味しくなくなってしまいます。
ヒラメやマゴチを締めて血抜きをするやり方は、下記の3ステップです。
①ハサミかナイフで魚のエラの根元を2本程度切る(エラは全て切るよりも1本程残した方が血が早く抜けるような気がします)
②ナイフで、尾びれの付け根部分に、背骨まで食い込む程度の深い切込みを入れる
③フィッシュグリップで魚の口をつかんだまま、2~3分海水につけて少し揺らしながら血抜きをする
シマノ CT-521Q スパシザー RT
ビニール袋に入れる
ヒラメやマゴチを締めて血抜きをした後は、ビニール袋に入れて入口を軽く結びます。
この時、ビニール袋の中には海水は入れず、魚のみを入れます。
ビニール袋は、100均やスーパーなどどこにでも売っている、厚さが0.023~0.025mmの透明または半透明で45Lのタイプが使いやすいです。
薄いものだとすぐに破ける心配がありますが、厚さがこの程度あれば全く破けないわけではありませんがかなり丈夫です。
砂を掘って埋める
砂を適度な大きさに掘って、ビニールごと魚を埋めます。
砂を掘る道具は、ロッドスタンド、または、砂浜に打ち上げられている木などを利用します。
砂を掘る大きさは、魚の大きさよりも少し大きめで、深さは10~20cm前後掘ります。
砂を掘る場所は、どこに掘ってもいいと思いますが、以前、せっかく釣れた魚をビニール袋ごと波に持っていかれた苦い経験がありますので、満潮でも波が来ない所が安心できます。
砂を掘ったら下処理された魚の入ったビニール袋を丁寧に掘った穴に入れ、砂をかけます。
厳寒期の冬ならそのままにしますが、春や秋は、海水を500ml~1L程度、砂の上からかけてあげてます。
こうすることによって、少しでも温度を下げる効果が期待できます。
目印を立てる
最後に、砂にヒラメやマゴチを埋めた場所がわからなくならないように、目印を立てます。
目印は、枝なんかでもいいですが、私はアルミのロッドスタンドを立てています。
砂に埋める際のデメリットは、遠くへランガンすると埋めたヒラメが気になるので、あまり遠くにランガンしにくい所です。
左右100m程度なら動いていますが、それ以上になると、なんだかサーフスタンドや魚が心配で、釣りに集中できなくなります。
フローティングベストにビニール袋を1枚入れておけば、魚が釣れた時も全く困らないし、釣れなくてもビニール袋は邪魔にならないので、このおすすめの鮮度キープ方法が一番かと思っております。
私は、バディーワークス バディースタンド (Buddy Stand) を使用しています。
ロッドスタンドが気になる方は、こちらの記事ををご覧ください。
しかし、さすがに夏は、この方法だとヒラメやマゴチが傷んでしまうので、少し工夫します。
夏の鮮度キープ方法
夏の鮮度キープ方法は、おすすめの鮮度キープ方法の1.ヒラメやマゴチを締めて血を抜く、2.ビニール袋に入れるまでは同じで、それ以降、別な方法を取ります。
ソフトクーラーに入れる
魚を締めて血抜きをしてビニール袋に入れたヒラメやマゴチは、ソフトクーラーに入れます。
魚と保冷剤が直接接触すると冷凍焼けを起こすそうなので、それを防ぐために、薄い断熱材をソフトクーラーの仕切りとして入れておいています。
ソフトクーラーの中は、保冷剤、補給用水分、500mlのPETに水を入れて凍らせたものなどを事前に入れています。
500mlPETの凍った水は、補給用水分の予備になります。
ロゴス 倍速凍結・氷点下パック
ウォータープロテクトバッグに入れて背負う
ソフトクーラーを背中に背負うために、リュックタイプのGULLのウォータープロテクトバッグ(防水バッグ)に入れます。
私の防水バッグは古いタイプですが、今はデザインが新しくなったようですね。
この防水バッグは、昔々、スキューバダイビングをした時に購入したので30年以上は経っていると思いますが、経年劣化はほぼなく、とても長持ちしています。
これで熱い炎天下で5~6時間ランガンしても魚が傷むことなく、背中に背負っているので埋めた魚が気になることもありません。
余分なポケットやベルトなどが一切無いため、バッグの内側も外側が汚れても水洗いが可能でとても便利です。
一つだけデメリットを上げると、魚が釣れ過ぎると重くなることですが、嬉しい重さなので全く気になりません。
その他の鮮度キープ方法
クーラーボックスに入れる
おすすめの鮮度キープ方法の1.ヒラメやマゴチを締めて血を抜く、2.ビニール袋に入れるまでは同じですが、それ以降、保冷剤または氷を入れたクーラーボックスに入れる方法です。
クーラーボックスは、疲れた時の椅子にもなるし、水分補給のための飲み物なども保管しておけるのでとても便利なのですが、ランガンの際にクーラーボックスを持ち運ぶのが面倒で、やめてしまいました。
クーラーボックスを車に積んだままで、家までの帰り道だけの利用を試したこともありましたが、短い時間だとソフトクーラーでも同等の冷却力があるので、ホームの仙南サーフで釣りをする際はクーラーボックスは持ち歩かなくなりました。
しかし、車で長距離遠征した際には、クーラーボックスを持って行き、クーラーボックスを車に置いたままで釣りをして、魚が釣れたらクーラーボックスに入れて持ち帰ります。
ダイワ クールラインα3 S2500
サーフで使用するクーラーボックスの選び方は、こちらの記事をご覧下さい。
ストリンガーで腰から吊るす
釣った魚を生かしたままストリンガーで腰から吊るし、魚を海水につけて鮮度を保つ方法があります。
この方法を何度か実施したことがありますが、1時間程度の短時間であればとても有効で、時合いを逃さずにすぐに次の魚を狙うことができます。
しかし、長時間の釣行ではあまりおすすめできません。
なぜなら、生きたままの魚は、ストリンガーで海水で引きずられることによって相当なストレスがかかり、魚が美味しくなくなります。
魚を締めてからこの方法を実施すると、魚の口やエラから、寄生虫やなんらかの虫が魚の体内に入ることがあります。
また、魚を海水につけずに、腰からぶら下げている人も見かけます。
魚を海水につけずに、単に腰からぶら下げる方法は、寒い時期ならいいかと思いますが、春や秋などは、長時間になると魚が傷んでしまいます。
また、魚のぬめりやうろこが、ウエーダーや自分の衣服に付着するのを覚悟しなければなりません。
最後に
サーフにおけるヒラメやマゴチの鮮度を維持するための鮮度キープ方法をいろいろと紹介してきました。
鮮度キープ方法は、おすすめの鮮度キープ方法や夏、その他の方法などで、それぞれやり方が異なりますので、皆さんの釣り方にあったやり方のご参考になればと思います。
私は、おすすめバージョンでやっていることが多く、真夏の暑い時だけ、夏バージョンにしています。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。