サーフフィッシング用尻当ての自作

240612 top2 自作釣具

仙南サーフでヒラメやマゴチを追いかけている筆者ですが、サーフフィッシング用尻当てを自作しましたので紹介します。

尻当て自作の背景

240610 19仙南サーフ

サーフでヒラメやマゴチを狙う際は、夜明け前から昼前頃まで5~8時間程やっているのですが、疲れを軽減するために、途中で数回、サーフに横たわっている木などに腰かけて休憩します。

私は、サーフでは長靴、もしくは、ヒップウェーダーを履いているので、自然の木などに座った場合、ズボンのお尻が傷んだり、木が汚れている場合は汚れたり、木が硬くて座り心地が悪く感じていました。

このような状況は、チェストハイウェーダーでも同様かと思います。

なんとかこの、ズボンの痛みや汚れを軽減し、心地よく座りたいと思い、尻当てを製作する事にしました。

尻当て1作目

240610 01尻当て1作目

画像が、自作した尻当ての1作目です。

イメージは、マタギが使用する鹿やクマなどの動物の毛皮でできた、腰に巻いて利用する「尻当て」とか「腰当て」と呼ばれている物です。

サーフは海だし、動物の毛皮は手に入りにくいので、自宅にあるもので応用する事にしました。

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中は、100均などで販売しているジョイントマットを利用し、そのカバーを不要なズボンでつくり、ベルトを通す感じにしました。

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尻当てが伸びきった状態だと、波で海水に濡れる可能性があるため、普段は丸くたためるようにしました。

240610 04尻当て1作目

丸くたたむと、こんな感じです。

実際にサーフで釣りをする際に3回程、仙南サーフクリーンで1回使用してみると、お尻のクッションになり、とても快適です。

しかし、先日、仙南サーフクリーン大作戦にて、ある方がとても興味を持たれて、防水タイプの尻当てならいいなぁとの意見がありました。

実際、海水で尻当てがびしょびしょになった時があり、それで、丸くたためるように改良した経緯があるのですが、防水というのは、確かに素晴らしいアイディアです。

さっそく2作目に取り掛かってみます。

尻当て2作目

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さて、一晩構想を練り、1作目で使用したジョイントマットを使う事にします。

240610 06尻当て2作目

ジョイントマットの他には、結束バンド、カッター、指金(L字型の定規)、防水ベルトを準備しました。

どれも自宅にあった物です。

240610 07尻当て2作目

まずは、ジョイントマットのジョイント部分をカットします。

見た目を気にしなければ、そのままでもいいと思いますが、ぱっと見でジョイントマットとわからないようにしました。

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ジョイントマットのジョイント部全てのカットは、ものの2~3分で終了しました。

240610 09尻当て2作目

次に、補強のために、カットした部分を接着剤で本体にくっつけます。

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この補強した中心に、インパクトドライバで穴を開けます。

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穴を開けた瞬間、とても弱い感じがしたので、更に裏面を補強するために、ナイロンベルトをカットした物を接着剤で接着します。

240610 12尻当て2作目

改めてインパクトドライバーで穴を開け、結束バンドを通します。

ナイロンベルトの補強で、頑丈になりました。

240610 13尻当て2作目

全部の穴に結束バンドを通します。

240610 14尻当て2作目

ベルトを通して結束バンドの長さを調整し、同じ長さでカットします。

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裏側から見た感じです。

この状態で完成でもいいかなと、実際に体に装着して、椅子に座ってみます。

すると、ジョイントマットが少し小さな感じがします。

コンパクトでいいのですが、座る時に、手で位置調整が必要な感じがします。

240610 16尻当て2作目

そこで、追加で装着したのが、トラロープで作ったおにやんまもどきです。

230724-8おにやんまもどき

この自作したおにやんまもどきは、ハチや虫が近寄らないように、おにやんまに似せた対策グッズです。

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このおにやんまもどきを尻当ての下に付けることによって、実際にサーフで木に座る際に、股の間から手を伸ばして少し引っ張って、尻当ての位置を調整するための物です。

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これが、完成した、サーフフィッシング用尻当て2作目です。

尻当て3作目

尻当て2作目を実際に仙南サーフで試してみました。

感想は、そこそいけるが、クッション性がいまいちで、耐久性に疑問が残りました。

やぱり、100均のジョイントマットでは、少し薄すぎるようです。

240612 01尻当て3作目

新たに、写真の素材をゲットしました。

ジョイントマットとベルトです。

240612 02尻当て3作目

ジョイントマットの厚さを比べると、写真の通りです。

2作目のジョイントマットより、3倍以上の厚さがあり、クッション性と耐久性は良さそうです。

240612 03尻当て3作目

サクッと作ってみましたが、今回は、ベルトの装着部に少しこだわりました。

240612 04尻当て3作目

こだわった点は、ジョイントマットに結束バンドを装着してベルトを通すのではなく、ジョイントマットとベルトの間隔を広げる対策をしました。

これは、腰に巻いたベルトとジョイントマットが近すぎると、座る際にジョイント的が丸まってしまうので、間隔を取ってみました。

試しに装着してみると、2作目よりもとてもいい感じです。

240612 05尻当て3作目

こちらが表側、すなわち、お尻にあたる方です。

下になる方は、大きな丸い突起で、お尻にあたる方は、小さな楕円が斜めになっています。

水はけも良さそうです。

240612 06尻当て3作目

ベルトがちょうどいい具合に取り付けることができました。

240613 20尻当て3作目

最後に、少し焼き印というか、装飾をしてみました。

こちらが表側、すなわち、お尻に接触する面です。

プレゼントする相手の名前と、釣りに関するフックの焼印など、爆釣を祈願して押してみました。

240613 21尻当て3作目

こちらは、お尻に接触しない裏面になります。

使用していると傷がつく裏面なのですが、凹んだ部分に製作者の名前と釣りに関連する焼印を入れてみました。

この尻当てなら、サーフではもちろん、船での釣行にもいいかと思います。

この自作3作目は、友達にプレゼントしようと思います。

尻当て2作目改良

240612 07尻当て2作目改良

ベルトの取付方法で、使い勝手がとても向上したので、尻当て2作目も改良しました。

240612 08尻当て2作目改良

ご覧の通り、改良しました。

こちらは、表側、すなわち、下に来る方です。

240612 09尻当て2作目改良

こちらは、裏側、すなわち、お尻に来る方です。

240612 10尻当て2作目改良

尻当て2作目改良の完成版です。

実際にサーフで使用してみると、数回使用するとかなりの傷がつくことがわかりました。

やはり、耐久性に少し問題があり、3ヶ月くらいは持つかもしれませんが、廃棄することにしました。

尻当て4作目

240616 01尻当て4作目

厚めのジョイントマットを利用して、自分用に4作目が完成しました。

ジョイントマットの端部分は、面倒くさいのでそのままにしました。

こちらが表面で、お尻側になる面になります。

240616 02尻当て4作目

こちらは、お尻に接触せず、座る際に木や砂と接触する裏面になります。

座った時は下側になるのですが、立って釣りをしている間は、人から見える面になるため、製作者名と釣具の焼印を押してみました。

最後に

尻当ての自作をまとめると、以下の通りです。

・1作目:傷に強くいい出来だったのですが、海水でぬれるという欠点がありました。

・2作目:防水タイプということで、1作目の薄いジョイントマットで製作しましたが、耐久性に問題がありました。

・3作目:耐久性を考慮し厚手のジョイントマットで製作し成功したので、友達へのプレゼント用としました。

・2作目改良:2作目のベルトとマットの接続を改良してみましたが、結局耐久性が悪く、廃棄になりました。

・4作目:3作目と同様の厚手のジョイントマットで、自分用を製作しました。

尚、費用をかければ、もっといいのができるのかもしれませんので、アイディアを記載します。

・ヒップスライダー:お尻部分の傷や汚れ防止にはいいと思いますが、クッション性に欠けるので、ジョイントマットとの組み合わせならいけるかと思います。

・ウェットスーツ素材を利用:昔スキューバダイビングをしていた時に使っていたウェットスーツの素材を利用する手がありましたが、汎用性に欠けるのでボツにしました。

・車用防水シート:文字通り防水なのでいいかと思いますが、高価なためボツにしました。

・車用ラゲッジマット:家に不要なマットがあればいいのですが、これも汎用性に欠けるのでボツにしました。

・車用フロアマット:100均のマットはペラペラで使えません。

自作は、アイディアがあって実際作ってみて、しかも実際に使用してみて、改良や改案を加えてやっといい物ができるようです。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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