サーフヒラメ用フローティングベストの選び方

筆者が使用しているフローティングベスト 釣具・レビュー

サーフでヒラメを狙う際には、安全のためにフローティングベストの着用が推奨されています。

本記事は、サーフヒラメ用フローティングベストの選び方について紹介しますので、初心者の方や購入を考えている方の参考になれば嬉しいです。

フローティングベストの必要性

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仙南サーフでは、ほとんどの方がフローティングベストを着用して釣りをしていますが、時々そうでない方もチラホラと見かけます。

水難事故が多発している昨今では、サーフにおけるフローティングベストの着用は、義務ではありませんが必須だと思いますので、着用していない人を見かけるとつい声をかけたくなるのですが、余計なトラブルにならないようにグッと我慢をしています。

警察庁の統計によれば、2023年(令和5年)の水難者は1,667人(前年対比+27人)で、そのうち死者・行方不明者は743人(前年対比+16人)であり、釣りで亡くなられたまたは行方不明の方は177人で23.8%にも達しているため、対策としてライフジャケットの活用が推奨されています。

出典:警察庁の令和5年における水難の概況等

サーフでヒラメやマゴチを狙う際には、海に飲み込まれる危険を回避するためにも、ライフジャケット、またはフローティングベストの着用をおすすめします。

ライフジャケットとフローティングベストの違い

ライフジャケットとフローティングベストは、認証機関と規格が異なります。

簡単に言うと、ライフジャケットは国土交通省が認定した救命具で、フローティングベストは業界等が定めた基準に基づいて、企業が独自に基準を設けて造られたものを言います。

小型船舶などは、ライフジャケットの着用が義務付けられていますが、サーフでは着用の義務がありません。

従って、サーフで使用するフローティングベストは、ランガンに適したルアーをたくさん収納できるポケットがたくさんあるタイプをおすすめします。

ライフジャケット

ライフジャケット

ライフジャケットは、落水した際に体を水面に浮かせるための救命具です。

装着することで頭を水面上に保ち呼吸を確保し、体力の消耗を抑えたまま救助を待つことで生存率を高めることができます。

ライフジャケットの中でも「桜マーク」つきのライフジャケットがあります。

「桜マーク」は、国土交通省が安全を確認した証であり、小型船舶として登録された船舶の全ての乗員は原則として「桜マーク」のライフジャケットを着用する義務があり、違反すると船長が罰せられます。

航行区域に合わせてタイプA、D、F、Gがあります。

A:すべての小型船舶、色はオレンジや黄色の目立つ物、反射板と笛が装備、浮力7.5kg以上

D:陸岸から近い水域のみを航行する旅客船・漁船以外の小型船舶、色は自由、反射板と笛が装備、浮力7.5kg以上

F:陸岸から近い水域のみを航行する不沈性能、緊急エンジン停止スイッチ、ホーンを有した小型船舶(水上バイク等)でかつ旅客船、漁船以外のもの、色は自由、浮力7.5kg以上

G:湾内や湖川のみを航行する不沈性能、緊急エンジン停止スイッチ、ホーンを有した小型船舶(水上バイク等)でかつ旅客船、漁船以外のもの、色は自由、浮力は5.85kg以上

出典:国土交通省のライフジャケットの着用義務拡大

サーフや河口域、淡水などにおいては、「桜マーク」のライフジャケットは、着用が推奨されているだけで着用義務はありません。

フローティングベスト

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フローティングベストは、国が定めた基準の浮力に沿っているわけではなく、企業が独自に基準を設けて造られたものを言います。

川や湖や海など、それぞの釣り方に合わせてポケットが大きく、フットワークが重要な釣りに向いているのが特徴です。

サーフでヒラメやマゴチを狙う際には、ライフジャケットの着用義務はありませんが、安全と収納を目的とした、ポケットが大きくて使いやすいフローティングベストの選択をおすすめします。

フローティングベストの選び方

浮力材のタイプ

フローティングベストの浮力材は、固型式と自動膨張式があります。

それぞれメリットデメリットがありますが、サーフでヒラメやマゴチを狙うなら、固型式をおすすめします。

理由は、下記の通りです。

・固型式:メリットはポケットが多く炭酸ガスは不要、デメリットは重い

・自動膨張式:メリットは軽い、デメリットはポケットが無く炭酸ガスが必要

サーフでは、タックルボックスなどを持たずにランガンすることが多いため、ポケットが多く、炭酸ガスが不要でメンテナンスが簡単な固型式がおすすめです。

浮力

浮力は、使う人の年齢や体重によって、最適のものを選ぶ必要があります。

ほとんどの固型式のフローティングベストは、日本小型船舶検査機構性能鑑定適合品 レジャー用ライフジャケット(固型式)に該当していると思いますが、下記の通り、5つのランクに分かれています。

・L1:浮力11.7kg以上、大人用、波の荒い状態で行う磯釣り、激流の中でのラフティング(乗客貸出し用)など

・L2:浮力7.5kg以上、大人用、防波堤(波止場)で行う釣りなど

・L3:浮力5.85kg以上、大人用、カヌー、ラフティング及びカヤック(ガイド・インストラクター用)
平穏な水面で行う釣りなど

・LC1:浮力5kg以上、子供用(12歳未満)、体重が15㎏以上40㎏未満の子供用

・LC2:浮力4kg以上、幼児用(12歳未満)、体重が15㎏未満の子供用

出典:日本小型船舶検査機構

サーフでヒラメやマゴチを狙うなら、L2またはL3をおすすめします。

収納力

フローティングベストは、ルアー用のバッグやタックルボックスを追加で持たなくてもたくさん収納できるポケットがついているものが多いです。

ポケット説明用のフローティングベスト

写真は、私がサーフで釣りをする時に着用している、フローティングベストです。

フローティングベストのポケットには、サーフでその日に使用するルアー入りのルアーケース、PEラインの予備、リーダーの予備、アシストフック、スナップ、魚を締めるためのナイフやハサミ、体長測定用のメジャー、傷絆創膏、ビニール袋などを収納します。

ルアー用のバッグやタックルボックスを持たなくてもいいように、フローティングベストのポケットはなるべくたくさんついている方が便利だと思いますが、ベストの重さやキャストのしやすさなど、バランスをみて決めるといいと思います。

ポケットが少ない場合は、タックルバッグを追加で準備するのも一つの手です。

キャストのしやすさ

サーフでは、ルアーのキャストをひたすら繰り返します。

一日に何時間釣りをするかにもよりますが、キャストのしやすさが考慮されているかどうか、商品説明で確認した方がいいと思います。

サーフ用として作られているある程度の金額以上のフローティングベストは、キャストのしやすさを考慮されていますので、おすすめから選択すると間違いないかと思います。

おすすめのフローティングベスト

ブルーストーム(Bluestorm) バラット L2-BSJ40

バラットは、2013年の発売開始以来コアアングラーに支持を頂いた、アノマロカリスの後継モデルです。

広大な干潟でのウエーディングゲームから、サーフや河川の攻略に最適なモデルです。大容量、高機能のコンセプトを引き継ぎつつも、現代のソルトルアーゲームに対応すべく大幅なブラッシュアップを行いました。

性能鑑定に適合する高い安全性を確保しながらも、実釣性能も妥協しない。

80年以上の実績と経験に裏打ちされたBluestormにしか作れない「本物のゲームベスト」バラッドを是非ご体感ください。

CSマークの入ったライフジャケット(固型式)は浮力・強度・水上での性能(浮遊姿勢など)・着心地等の試験基準を満たした信頼性のあるライフジャケットです。

試験基準を満たしたライフジャケットにはCSマークが標示され、浮力はL2です。

前作以上の収納力を確保しつつ浮力体の配置を見直すことにより、大容量モデルでありながらコンパクトなシルエットを実現。

プライヤーホルダー、ドリンクホルダー、大型の2層式ターポリンポーチを標準装備。

可動式の背面ポケット防水性の高いターポリン生地を使用した大容量の背面収納には、ウエア類の他にカメラやメジャーなど、フィールドに持ち込みたいアイテムをスマートに収納可能です。(※背面収納は完全防水ではありません)

メイン生地には耐久性の高いコーデュラを、肩、腰には滑り止め生地を、メインの浮力体裏には通気性の高い3Dメッシュを使用。

ネティックシステム、本モデルより標準装備化されたサポートベルトには、キネティックシステムを採用。

背面に組み込まれた伸縮素材が筋肉の動きに追従。

激しいキャスティング動作によるゲームベストのずれを抑えると同時に、不要な締め付け感を軽減させます。

カラーは、アースグリーン、グレー、ブラックの3色です。

■アースグリーン

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■グレー

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■ブラック

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アピア アングラーズサポートベストVer.4

耐久性と収納性能が大幅にUP! 全シーバスアングラーに送る至高のゲームベスト。

好評をはくした前作アングラーズサポートベストVer.3より、メインの生地を更なる高強度を誇るCODURA Ballistic®️に変更。

擦れや破れに対する耐久性が大きく向上した。

収納面では、正面·背面のポケット形状を一から見直し、これまでにないスムーズな開閉を実現。

ウェーディング時にアイテムを出し入れする煩わしさを最小限にする。

さらに今作では、ペットボトルやメジャー、ルアーなどが収納できるサイドポケットを新たに設けることで収納力が大幅に向上した。

また、本シリーズの特徴である元祖腰ベルトの形状をも徹底的に見直すことで、コンパクトでありながらシリーズ最高の装用感を実現している。

強靭な耐久性と高い収納性能。

求められる基本的な機能をとことんまで突き詰めた。

日々進化し続けるゲームベストの中にあって、これがアピアの答えだと胸を張れるアイテムが完成した。

浮力は、7.5kg対応のL2で、カラーはブラック×ブラックとブラックの2色です。

■ブラック×ブラック

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■ブラック

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リバレイRBB ウェ-ディングベスト24LIMITED

2024年限定生産ウエストサポーター標準装備のライフベストです。

本体は摩耗、引裂きなど耐久性に優れたポリエステル100%のコーデュラ素材を採用し、右胸にはルアーやスナップ保持用のマグネットを内蔵しました。

肩パットのズレを防ぐ胸バックルは、安全性を考慮したホイッスル機能付きです。

ストレスフリーなルアーケースの出し入れを可能にする左右のポケットには、それぞれVS-3010NDM×2枚が収納可能なラウンド型フロントポケットを配置しました。

ウエストサポーターは、片手でサイズ調整が行える38mmシングルアジャスターバックルを採用し、サイドベルトは、フィット感が向上する可動式バックルです。

背面は、通気性を確保するメッシュ仕様で、胸、腹、腰の3点でベストの重さを支える事で肩と腰への負担を大幅に軽減しました。

浮力は、7.5kg対応のL2で、カラーは、フルブラックとチャコールの2色です。

■フルブラック

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■チャコール

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ダイワ DF-6421 ライトフロートゲームベスト

浮力はL2、軽量設計で立ちこみ時に水が漬かりにくい超ショート丈使用が特徴です。カラーは、ブラック、ブラックカモ、グレージュ、ミリタリーベージュの4種類です。

■ブラック

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■ブラックカモ

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■グレージュ

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■ミリタリーベージュ

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ダイワ DF-6122 ベンチクールゲームベストV

肩荷重を腰荷重へ分散仕様を採用したベンチクールゲームベスト。豊富な種類のルアーをポケットに詰め込み、肩で担いでいた点を腰のランバーサポートベルトへ荷重を分散させる仕様を採用。肩への負荷が大幅に軽減。左腰ポケット前面にローテーションポケットを新たに配備し、ルアーケースに戻す手間が省け手返しよくルアーチェンジが可能に。背中のパッド中央に溝を設け、通気性を確保することにより夏場のウェーディングで不快な肩から背中にかけての蒸れを軽減。ベンチクールシステム(背部の分割)と相まって、より快適な釣りを実現。本体素材はポリエステル100%/ポーチはポリ塩化ビニル(PVC)、浮力材素材はポリエチレン独立発泡材(浮力7.5kg以上/24時間以上、L2)。カラーは、ジェットブラック、ブラウン×グレー、ブラック×メタルの3色です。

■ジェットブラック

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■ブラック×メタル

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■ブラウン×グレー

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ドレス(DRESS) フローティングゲームベスト AIR(サポーター付)

浮力はL2。戦闘機の機体を思わせるようなグラフィック「Air」デザインを贅沢にプリントし、ビギナーからエキスパートまで幅広く対応します。荷重を分散し負担軽減する取り外し可能なウエストベルトサポーター付、着脱可能なスマホなどを入れる小型ポーチ、左肩部にはフィッシュグリップを保持するユニバーサルホルダー、取り外し可能なドリンクホルダーを装備しました。プライヤーホルダー付き大型フロントポケット、ファスナー部分にはグローブを装着した状態でも開閉しやすい大型ジッパータブを採用。多機能なフローティングゲームベストに取り外し可能なウエストベルトサポーターを標準装備し、荷重が分散されるため身体への負担を軽減し、釣りで腰痛や肩こりに悩んでいる人に優しい仕様です。カラーは、ブラック×タンとブラックの2色です。

■ブラック×タン

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■ブラック

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mazume レッドムーンライフジャケット ロックショアスペシャルIII

浮力はL2。足元が見やすい薄型ポケット使用で、サーフを安全に歩くためのモデルです。カラーは、ブラック×ホワイト、ブラック×レッドの2色です。

■ブラック×ホワイト

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■ブラック×レッド

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アングラーズ リパブリック パームス タックルベスト

浮力はL2。サーフゲームに最適な容量を誇るタックルベストで、MEIHO3010を3個収納することができる大容量ポケットです。

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まとめ

サーフヒラメ用フローティングベストの選び方をまとめると、下記の通りです。

・浮力材タイプは、固型式がおすすめ

・浮力は、L2(浮力7.5kg以上)またはL3(浮力5.85kg)がおすすめ

・収納力は、可能な限り高い方がおすすめ

・キャストのしやすさは、しやすい方がおすすめ

サーフでヒラメを狙う時は、自分の身は自分で守るために、サーフヒラメ用フローティングベストの着用をおすすめします。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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